①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/
第二章
③第一の壁http://fukuribi.exblog.jp/19465218/
④地域一番店になりたいhttp://fukuribi.exblog.jp/19535345/
⑤飛び込み営業で突然始めた「訪問理美容」
定休日に車でたまたま通り過ぎた名古屋市の古い老人ホーム、
「誰がここのお年寄りの髪の毛切っているんだろう?」素朴な疑問が浮かんだ。
それと同時に「オイスカで続けているボランティアカット、ここでやれないのかなあ?サロンのスタッフにも僕と同じような経験をさせたい。」と思った僕は瞬間的に、施設の入口に立っていた。
「この施設で、ボランティアで髪の毛切らせてください。」
介護の事も何も知らない27歳の若造の熱意は、奇跡を起こす。
「ちょうど4月から新年度で、契約を変えられるから、1人500円しか払えないけど、やってみたら?50人くらいいるけど、やれる?」
「ありがとうございます!!やれます、やれます!!毎週でも来ます」
こうして、平成7年4月に、福祉理美容活動の第一歩を踏み出すことになる。
営業初体験の僕は、ビギナーズラックで50名の入所者の契約に成功。以来20年間こちらの施設に訪問させていただいている。
この話をすると、「なんて、タイミングの良い人だろう、運が良いですよね」と言われる。
勿論その通り。自分でも運は良いと思う、恵まれているとも思う。
でも、それだけではない。
こういう時、きっと他の人たちはもっと色々と調べてから、もっときちんと考えてから行動に移そうと考えるのだと思う。
でも、僕は違う。思考と行動は直結だ。
それは、短所でもあるかもしれない。
人には良く、「もっと考えてから行動しないとダメですよ、リスクとかだってたくさんあるでしょう」と批判され続けた。
確かにそのせいで、失敗したり、色々と苦労したりもした。悩んだ時期もあった。
しかし、今は、それこそが自分の強みだと、自信を持って言える。
僕のその強みを活かしてくれる仲間たちに出会い、支えてもらっているおかげで、「やってみたい」と思う自分の気持ちに、いつも正直に行動できる。
その積み重ねが、今の活動に繋がっている。
「やってみたい」と思うことを、どうして今すぐやらないのか?
「よく考えて」いる間に、自分自身に、できない言い訳ばかりしているのではないのか?大体その「よく考えて」いるという間に、日々の出来事に忙殺されて、新しいことを始めるのをいつのまにか諦めるのではないのか?そして、ついには考える事もせずに直感的に諦め、「やってみたい」という気持ちすら湧いてこなくなる。
「とりあえず、今この瞬間に目の前の一人と向き合い、やってみること」と
「失敗するのを恐れて、結局やらないことによる機会損失」をどう捉えるのか?
僕は、1度きりの人生、後悔したくない。自分に言い訳せずに、毎日生きていきたい。
⑥一人のおばあちゃんと向き合い、訪問理美容を広げる決意をする
に続く…