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ふくりび理事長☆赤木と事務局長☆岩岡の活動日記です。


by fukuribi
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はさみ一本で社会・世界を繋ぐ-③第一の壁

第一章はこちらから
①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/

第二章
・第一の壁

最初に就職したサロンで8年間お世話になり、独立開業の夢を一歩前進させるべく、他のサロンの経営も学びたい、さらに独立開業の資金を貯めなければ、という思いから、他サロンへ転職する。
世はバブル景気の真っ只中、2軒目のサロンで4年間勉強させていただき、開業資金の頭金も貯めることができた。
しかしここで、最大の壁が僕の前に立ちふさがる。

「保証人不在」

父は、自営で運送業をしていたが、結構な稼ぎがあったはずなのに、博打好きで、借金もあり、賃貸のアパート暮らしだった。そのため、開業資金の借り入れ審査の最終段階で途方に暮れることとなる。
「店は出せないかも…」
母親とともに、悔しい思いを噛み締めながら、親戚中を周り、頭を下げてやっとの思いで叔父にサインをしてもらい、何とか開業資金を調達した。

この時、「自分の子供が大きくなった時、自分のような思いをしなくて済むように、真面目にしっかり働いて、家を持ち、保証人になれる立派な親になりたい」と強く思った。

金銭的に恵まれた環境で育った人から見れば、「何て情けない親だろう」と感じるかもしれないが、それでも僕は、自分の両親を尊敬している。
朝早く出かけ、一日中肉体労働をし、帰ってくる父は、僕の前で一度も「疲れた」と言わなかった。土日はキャッチボールをしたり、バッティングセンターに連れて行ってくれたり、優しい父親だった。(でも、父は死ぬほど野球が下手くそで自転車にも乗れない運動音痴だったので、やはり僕も万年補欠だった)
母は、とでも優しい人で、出来の悪い僕に何とか色々な技術を身につけさせようと、貧乏なのに、お稽古事に通わせてくれた。そろばん(全然わからず、すぐ辞めた)、習字(夏になると出てくるカルピス目当てに通い続けたら、意外と適性があり、先生が褒めてくれるので嬉しくなって、師範代まで取得!!)家庭教師(ハイソなおうちの女子大生の先生で一ヶ月に一度、家に招待してくれてご飯をご馳走してくれたのだが、カレーライスに生卵の黄身だけをトッピングするという贅沢さに驚愕しすぎてお腹を下す。一ヶ月頑張ると招待してくれるのが嬉しくて2年ほど続けるものの、全く成績が上がらず、こんなに出来の悪い子は初めてだと呆れられ、いつの間にかいなくなる)

今の僕が、弱音を吐かず、愚痴も言わないで仕事を続けていられるのは、不器用ながらも懸命に生き抜く両親の背中を見て育ったからだ。いつか、自分の3人の子供たちもそう思ってくれると嬉しいなあと思う。

OPENしたばかりのお店、アロワナのアロちゃん1代目、現在4代目アロちゃんが元気に泳いでいます☆
はさみ一本で社会・世界を繋ぐ-③第一の壁_a0105397_20184989.jpg

④地域一番店になりたいへとつづく…
by fukuribi | 2014-02-14 20:22 | ふくりびのつぶやき