武田さんへ
2011年 01月 28日
手紙を書きます。天国で読んでくれることを願って。
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開業当時から13年、サロンにご来店いただき、そして、脳梗塞で倒れてから2年あまり、
病院に毎月髪を切りに行かせて頂きました。
最期もお元気だった頃の髪型のまま、お見送りしました。
倒れる直前、僕の誕生日会の時に一緒に撮った写真を遺影に使っていただきましたよ。
とてもかっこよく笑っています。
僕の手元には、40歳の誕生日会の時に書いていただいた寄せ書きと笑顔の写真があります。
50歳の誕生日会にも来ていただけるのだと、当たり前のように思っていましたので、倒れた
と聞いたときも、すぐに車いすでご来店されるだろうと思っていましたし、毎月病院に伺う際にも
そのうち元気になって、ふくりびの講義なんかで寝たきりの体験談でも話してもらおうと、思っていました。亡くなられた今も、「おう、元気か!」とご来店されるような気がして、実感が湧きません。
急に倒れてから、言葉も出ず、何とか話がしたいと考え、文字パネルなど使って目線で会話を
試しました。
右目で「ありがとう」と…。嬉しかったです。
訪問理美容を続けてきたおかげで、「大事なお客様を最期まで担当できる」、と感じました。
ふくりびの講義や研修などでベット上でのカットの仕方や、シャンプーの仕方の
手順を教える際のモデルとして写真登場して頂きました。
そのうち、突然元気になるのでは、と願って、僕が引退するまでずっと髪を切りに行くつもりでいたのに、突然すぎるんですよ、いつも。
きっと、そうやって僕に、教えてくれているんですね。
「人生一度、笑って行きましょ」
辛い時や苦しい時にいつもこの言葉に支えられています。
大事なことを教えてくださり、ありがとうございました。
とても寂しいですが、頑張って一度の人生、毎日を大事に生き抜きます。
最期まで長い間僕のお客様でいてくださり、ありがとうございました。
赤木 勝幸
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