ふくりび理事長☆赤木と事務局長☆岩岡の活動日記です。


by fukuribi
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岡田さんへ

岡田さんへ 手紙を書きました。読んでください。
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15年間、いつもご来店いただきありがとうございます。
無事僕の店は、3月10日に15周年を迎えることができました。

岡田さんがピック病になって、毎日僕の店に通ってくれたおかげで、僕は多くのことを学びました。ピック病という病気についても、実はピック病ではなかったことも…。ただお客様に喜んでいただくということのありがたさも。
毎日1mmずつ髪を切り、毎日同じように鏡を見せ、シャンプーをして、一緒にお茶を飲み…。
親御さんやケアマネさん、ヘルパーさんも幾度となく足を運んでくださいました。
定休日にも何度か店の前で立っている岡田さんを見かけました。
「今日は休みなので、また明日いらしてください」と声をかけるとにこにこと帰って行く、
何度かそんなやり取りをして、とても暑い日には、自動販売機のお茶を一緒に飲んだのを覚えていますか?
僕の店をこんなに愛して下さるお客様がみえるということは僕の誇りです。(前頭側頭型認知症による同じ行動の繰り返しだったとしても)
咳が続いたある日、お父様から「ALS(筋萎縮性側索硬化症)も併発しているようだ」と聞かされ、検査入院されましたね。
2、3日お店にお見えにならないだけで、何だかさみしくて…。
そういえばここ最近は「そろそろ岡田さんが来る時間じゃない?」とスタッフが用意をしていたことに気づきました。
やがて、転んでけがをして入院されました。
僕たちは訪問理美容の特権を活かし、病院にも髪を切りに行きました。
病院で僕らを見た途端、ボロボロと涙をこぼし、カットが終わるまで泣きっぱなしでしたね。いつもは怖い顔をして仕事をしている岩岡も岡田さんにつられてずっと泣いていました。
それから、一時退院ごとに、また、お店に来て下さいました。
クリスマス、節分と楽しい行事の日のご来店なのに、毎回大泣きでした。元気な頃から見に来て下さっていたイルミネーションを一緒に見ることができました。
節分の日も、元気に歩いて帰って行かれたので、「また、来月!!」と声をかけました。

最期の施術が僕の誕生日だったのは、「一生忘れるな」という、メッセージでしょうか?

こんなに早くさよならが来るとは思っていなかったので、今でも心の整理ができませんが、岡田さんとお店で撮ったたくさんの写真を握り締め、エンゼルメイクに伺いました。
最期まで岡田さんらしく、いつも通りの髪型にカットしました。
ご家族と一緒に口紅をつけ、サッカーが好きだった岡田さんの日焼けした笑顔を思い出し、みんなでお別れをしました。
遠くに住んでいるお姉さんも妹さんも写真を見て、喜んでくださいましたよ。大人になってからの写真など、男は全然残っていませんからね。
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最期まで僕のお客様でいて下さり、ありがとうございました。
僕のお客様が何人かそちらにいらっしゃるので、よろしくお伝えください。
みんな僕がカットしたのでかっこよくて、かわいいのですぐわかると思います。
最近くしゃみがひどいのは、花粉症ではなく、そっちで噂をされているからでしょうか?

僕は髪を切ることしかできませんが、そのおかげで最期まで岡田さんと関わることができました。
しかし、もっと何か出来ることはなかったのだろうかと、自問自答を繰り返しています。
今日もたくさんの人をきれいにして、喜んでいただきました。
これからも毎日、コツコツ積み重ねていきます。

15年間ありがとうございました。また、お待ち致しております。

赤木 勝幸
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by fukuribi | 2010-03-12 17:21 | お知らせ