ふくりび理事長☆赤木と事務局長☆岩岡の活動日記です。


by fukuribi
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カテゴリ:ふくりびのつぶやき( 165 )

第一章はこちらから
①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/

第二章
③第一の壁http://fukuribi.exblog.jp/19465218/
④地域一番店になりたいhttp://fukuribi.exblog.jp/19535345/
⑤飛び込み営業で突然始めた「訪問理美容」http://fukuribi.exblog.jp/20800324/
⑥一人のおばあちゃんと向き合い、訪問理美容を広げる決意をする
http://fukuribi.exblog.jp/20828589/

第三章
⑦第2の壁は2重構造!?
自分と同じように訪問理美容を通して、いろんなことに気付いて欲しい。と、順にスタッフを介護施設へ連れて行った。

スタッフだけに任せるようにもなってきたある日、忘れ物を届けるために、施設に顔を出すと、スタッフの一人が認知症のお客さんを雑に扱っているのを見て、大きなショックを受ける。
「あれだけ教育したつもりでも、自分のスタッフがサロンではお客様を大事にするのに、介護施設では、なぜ同じように、できないのだろう?」
目の前のお客様に向き合って欲しかった。

当時サロンのカット代は3600円、対して施設では500円
安い仕事だと考えて手抜きをしているスタッフを見て、悲しくなった。
そして大切なことを上手に伝えられない自分を情けなく思った。
「技術だけではなく、心の教育もしていかないといけない。お客様に寄り添える福祉理美容師を育てたい」と強く思った。
しかし、この思いが空回りをし続ける。

定休日に続けていた訪問理美容。
サロンスタッフからは「定休日に仕事したくない、高齢者とか興味ない、カッコ悪い」と言われ、反発された。

「2店舗目を出すんじゃないんですか?」

理美容業界では、一般的に、店舗を展開していくことが「すごい」という価値観であり、またそんな時代でもあった。
「今後、お客様と向き合って仕事をしていく上で、絶対に福祉理美容という考え方は重要だ、もっとこの分野での活動を広げて行きたい」という僕は、スタッフと真っ向対立。

技術も想いも上手に伝えることができず、プレッシャーや自信の無さから、イライラして、怒ってばかりの毎日。
今考えれば、僕が経営者として未熟で、自分の仕事への価値観をスタッフに押し付けていただけで、彼らの思いや不安に寄り添えていなかったのだけれど、当時はもう必死だった。

技術面での自信の無さと、経営者としての勉強不足の2重構造になった大きな壁が、このあと数年に亘り、目の前にそびえ立つ。

朝礼・夕礼で、毎日毎日熱く語り続け、うざい「説教社長」に。
深夜12時を回ってもサロンで練習やミーティングをしている日が続き、身も心もボロボロ、社内ではストレスMAX。
社外で他職種の経営者に色々と相談をするものの、元来すぐに人を信じてしまう僕は、結局騙され、安易に高額の契約をしてしまったり、飲み代を払わされたり。
まったくもって、八方美人は八方塞がりである。

2号店出店を検討し、経営セミナーに出たりするものの、自分の経営スタイルを見いだせず、悩む。

模索しながら、クリスマスのイルミネーションを始めたり、小学校でイベントやったり、カブトムシ配ったり、お祭りで金魚すくいやったり、もう、ありとあらゆるチャレンジをし続ける。
地元の名物店として、行政の広報の表紙を飾ったり、新聞に載ったり、TV局までが来はじめる。
が、心の底からスタッフを信用することができず、誰にも本当の気持ちを打ち明けられず、孤独感は増すばかり。
置き手紙一つで突然離職されたり、レジから売上をくすねるスタッフがいたりと、もう毎日が面白いくらいに上手くいかない。

どうする?俺!!! 
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⑧壁の向こうにあったもの に続く
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by fukuribi | 2015-02-07 15:06 | ふくりびのつぶやき
第一章はこちらから
①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/

第二章
③第一の壁http://fukuribi.exblog.jp/19465218/
④地域一番店になりたいhttp://fukuribi.exblog.jp/19535345/
⑤飛び込み営業で突然始めた「訪問理美容」http://fukuribi.exblog.jp/20800324/

⑥一人のおばあちゃんと向き合い、訪問理美容を広げる決意をする

4月になり、初めて一人で介護施設へ足を踏み入れた。

そこで、僕は驚愕の事実に出くわす。
「老人ホームカット」
女性も男性もみんな一緒の後ろ姿、刈り上げて短いスタイル。
介護度の高い入居者は、介護職員が、男女問わず丸坊主にしていた。

鏡も無い部屋で、その人らしさや希望は聞かずに、介護しやすい短い髪にしてしまっているのだということに気づいた。

まず、介護職員との感覚のズレを感じた、「短くなればいいから、早くやって」と言われた。
「はい、早く、そして可愛くしておきます」と言って、持ってきた鏡を目の前に立てかけて、即席のカットスペースを作った。

暴れながら、カットを嫌がり、泣き叫ぶおばあちゃんと出会った。
「この人ボケているから大変だけど、よろしくね」と意地悪そうに職員さんが言った。
入所したばかりの、そのおばあちゃんは、職員さんが言うように、確かにボケていた。
話は噛み合わないし、首もグラグラ動くし、認知症(当時は痴呆老人と呼ばれていた)の方とお話するのも初めての僕は、戸惑いながらも、鏡を見せてこういった。
「今日はどんな風にカットしましょうか?ご希望を聞かせてください」と

「みんなと一緒の老人ホームカットは、嫌だ!!!」

認知症が進んでいても、鏡で自分の髪型を見て嬉しそうにしたり、眉カットしてあげると恥ずかしそうにしたり、「何だ、ちっともボケていないじゃないか」と僕は思った。

次の月に訪れると、僕の事を覚えてくれていて
「兄ちゃん、兄ちゃん、髪型気に入ったよ、ありがとう」と言ってもらった。
年をとっても、障害があっても、お客様はみんな、綺麗になりたいと思っていて、それは
当たり前のニーズだけど、介護の現場ではまだまだ難しいことなのかもしれない。
もちろん、介護の現場では、衣食住の支援、病気や他の問題は山積み。

でも僕は、介護の現場でいつか「理美容や外見のサポートって大事!」と言ってもらえる日まで、それを続けていくことを決めた。

その後、介護についての勉強を重ねる中で、認知症になって、記憶が曖昧になってきても、「行動記憶」は比較的最後まで残るということを知った。

美容室・理容室でどうしていたか、パーマ液やポマードの匂い、頭を触られる感触、ハサミの音を、人間は最後まで覚えているということだ。
だから、認知症で周辺症状が酷い方も「パーマ屋ですよ、○○様、今日はパーマかけましょうか?」と声をかけると「ええ、そうしてちょうだい」とマダムのような表情で落ち着いて、クロスを巻かせてもらえる事もある。
「福祉理美容」
人の記憶の中に、最後まで残る素敵な仕事をしている。
そう毎日感じている。
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第三章
⑦第二の壁 につづく…
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by fukuribi | 2015-01-31 16:19 | ふくりびのつぶやき
第一章はこちらから
①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/

第二章
③第一の壁http://fukuribi.exblog.jp/19465218/
④地域一番店になりたいhttp://fukuribi.exblog.jp/19535345/
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⑤飛び込み営業で突然始めた「訪問理美容」
定休日に車でたまたま通り過ぎた名古屋市の古い老人ホーム、
「誰がここのお年寄りの髪の毛切っているんだろう?」素朴な疑問が浮かんだ。
それと同時に「オイスカで続けているボランティアカット、ここでやれないのかなあ?サロンのスタッフにも僕と同じような経験をさせたい。」と思った僕は瞬間的に、施設の入口に立っていた。

「この施設で、ボランティアで髪の毛切らせてください。」
介護の事も何も知らない27歳の若造の熱意は、奇跡を起こす。
「ちょうど4月から新年度で、契約を変えられるから、1人500円しか払えないけど、やってみたら?50人くらいいるけど、やれる?」
「ありがとうございます!!やれます、やれます!!毎週でも来ます」

こうして、平成7年4月に、福祉理美容活動の第一歩を踏み出すことになる。
営業初体験の僕は、ビギナーズラックで50名の入所者の契約に成功。以来20年間こちらの施設に訪問させていただいている。

この話をすると、「なんて、タイミングの良い人だろう、運が良いですよね」と言われる。
勿論その通り。自分でも運は良いと思う、恵まれているとも思う。

でも、それだけではない。

こういう時、きっと他の人たちはもっと色々と調べてから、もっときちんと考えてから行動に移そうと考えるのだと思う。
でも、僕は違う。思考と行動は直結だ。

それは、短所でもあるかもしれない。
人には良く、「もっと考えてから行動しないとダメですよ、リスクとかだってたくさんあるでしょう」と批判され続けた。
確かにそのせいで、失敗したり、色々と苦労したりもした。悩んだ時期もあった。

しかし、今は、それこそが自分の強みだと、自信を持って言える。
僕のその強みを活かしてくれる仲間たちに出会い、支えてもらっているおかげで、「やってみたい」と思う自分の気持ちに、いつも正直に行動できる。
その積み重ねが、今の活動に繋がっている。

「やってみたい」と思うことを、どうして今すぐやらないのか?
「よく考えて」いる間に、自分自身に、できない言い訳ばかりしているのではないのか?大体その「よく考えて」いるという間に、日々の出来事に忙殺されて、新しいことを始めるのをいつのまにか諦めるのではないのか?そして、ついには考える事もせずに直感的に諦め、「やってみたい」という気持ちすら湧いてこなくなる。

「とりあえず、今この瞬間に目の前の一人と向き合い、やってみること」と
「失敗するのを恐れて、結局やらないことによる機会損失」をどう捉えるのか?
僕は、1度きりの人生、後悔したくない。自分に言い訳せずに、毎日生きていきたい。

⑥一人のおばあちゃんと向き合い、訪問理美容を広げる決意をする
に続く…
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by fukuribi | 2015-01-25 14:57 | ふくりびのつぶやき
髪の毛の大切さを患者さんと一緒に考える

現在Ready for?というクラウドファンディングのサイトで
「医療用ウィッグ写真集を発行し、全国のがん拠点病院へ寄贈したい」
というプロジェクトにチャレンジしています。

現在、99名の方から、1,585,000円ものご寄付を頂戴しています。
残り25日で、350万円の目標額を達成できないと、プロジェクトは成立しない仕組みになっています。
ぜひ、皆さんの力で一緒にサポートブックを作り上げてください!!!
https://readyfor.jp/projects/fukuribiiryoyowig-photo

縁あって、山下弘子さんという21歳でがん闘病中の女性と出会うことができ、ウィッグについてのヒアリングや実際にウィッグを着けて頂き、撮影と使用感の調査をさせていただきました。
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今までたくさんの患者さんにウィッグをお作りしてきて、
患者さんお一人お一人、髪に関しても十人十色、違った想いを持っています。
「ウィッグなんて無くても大丈夫」という方ももちろんいらっしゃいますし、
脱毛の副作用が受け入れられず、治療に前向きになれない方もいらっしゃいます。

私たち美容関係者が関わることで、少しでも患者さんが前向きになってくれるなら、ヘアスタイルでライフスタイルが変わることだってあると信じています。
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「たかが髪」
「されど髪」
髪に人生をかけて、髪を生業にしている私たちにしかできない事だと
思っています。
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残り25日、医療用ウィッグ写真集(サポートブック)、
発行に協力をお願いします。

弘子さんのブログでも
「髪の毛の大切さ」というタイトルで記事がUPされています。
http://ameblo.jp/hiroko2929/entry-11898830771.html
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by fukuribi | 2014-08-10 09:42 | ふくりびのつぶやき
松阪版地域密着型介護情報誌「まつさかいご」いよいよ最終校正中です!!
もうすぐ発行~。
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こちらは2年前から取り組んでいる企画で、愛知学院大学ビジネス系学部の学生とともに
今までに名古屋近郊版を2号発行してきました。
取材に行ったり、記事をまとめたり、エリアリサーチという授業の中で取り組んでいます。
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今回は、みかたの松阪版ということで、訪問美容髪んぐさんと一緒に作成しています。
こちら、東海ゴム工業さんの「TRI 夢・街・人づくり助成金in 松阪・明和・多気・大台」の助成金を活用させていただき、また中部電力の特例子会社中電ウィングさんのデザイナーさんにデザインを担当していただいております。
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なぜ、福祉理美容のNPOが介護情報誌を出すのか?
という訳は、
美容だけで、高齢者や障害者のQOL(生活の質)が上がる訳ではなく、
「綺麗になったから出かけたい」とか「美味しいもの食べに行きたい」とか、
身だしなみを整えること、おしゃれを楽しむことで、
他のニーズにすべて繋がっていくと思っています。

また、多職種の専門家が介護に関わる事が本当に大事だと思っていて、
介護職だけが、介護の事を考えて、高齢者や障害者の専門家だけが取り組んでいても、

現在、我が国の総人口は、平成24(2012)年10月1日現在、1億2,752万人で、
65歳以上の高齢者人口は、過去最高の3,079万人(前年2,975万人)となり、
総人口に占める割合(高齢化率)も24.1%(前年23.3%)

特にサービス業においては、これからの日本社会で高齢者に喜んでもらえるサービスを
提供していく必要に迫られていると思います。
ホテルも、飲食店も、もちろん美容院も。
サービス業だけでなく、建設業や法律家、アパレルなども含めて、
皆で介護の問題を考えていく、喜んでいただけるサービスを新しく作っていく事が
必要だと、19年に亘り、訪問理美容サービスを提供してきて、そう感じています。

多職種協働で「得意を活かして」社会のために
設立から変わらない、ふくりびの想いです。

あなたの「得意」なことで、私たちと一緒に活動しませんか?
NPOふくりびでは企業や大学、他のNPOとの連携・協働を積極的に行っています。

詳しくは、
info@fukuribi.jpまでお問い合わせください。
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by fukuribi | 2014-07-20 10:40 | ふくりびのつぶやき
NPOふくりび岩岡です。
「医療用ウィッグ写真集を発行し、がん拠点病院へ寄贈したい」
プロジェクト公開から早くも10日が経ちました。
https://readyfor.jp/projects/fukuribiiryoyowig-photo
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皆さんの拡散協力のおかげで、現在達成金額870,000円
達成率24%になりました!!!
プロジェクトをスタートしてからもいつも通り、
NPOふくりびとしての活動を続けていますが、
先週末5歳の女の子に医療用ウィッグをお作りしました。
原因不明の脱毛で、かなり髪が減っており、始めてウィッグをお作りになるとのことで、お父さんお母さん、弟と家族みんなで来てくださいました。
本人は、かつらに対して複雑な思いがあるようで、今にも泣き出しそう。
お母さんはもちろん、本人にもしっかりとカウンセリングをさせて頂き、
納得して試着をしてくれて、ヘアカタログから好みの髪型を一緒に
探してくれました。
帰る頃には、弟くんと大騒ぎして笑顔になり、「またねー」と元気になってくれました。

たかが髪の毛と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
老若男女問わず、髪への想いは変わらないのだといつも感じます。
「誰もがその人らしく美しく」過ごせるためのお手伝い
ふくりびの活動が、会ったことも無い誰かの助けになれば素敵だなあと思っています。
このプロジェクトのおかげでたくさんの人達と繋がることができて、すごく嬉しいです。
達成に向けて頑張ります!!!!皆様に感謝!!!

医療用ウィッグ写真集プロジェクトについての詳細記事はこちら
皆様の手で、素敵な医療用ウィッグ写真集を発行しましょう!!!!
ご支援・拡散協力を、ぜひお願いします☆
http://fukuribi.exblog.jp/19909319/ 
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by fukuribi | 2014-06-26 16:03 | ふくりびのつぶやき

一生涯顧客って?

パートナーサロンさんが増えました!!
医療用ウィッグWEBページに、新しいサロンさんを追加しました。
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かつら専門店だけでなく、
普通の美容室でも、
普通に医療用ウィッグを買える。
医療用ウィッグ・かつらをもっと可愛く・もっと自然に。
そんな想いで活動していたら、一緒にやってくださる方が増えてきました。
何よりもすごく嬉しいことです。

だって、誰もが病気になるし、誰もがウィッグが必要となる可能性があるし、
だから、特別な事でも何でもなく、当たり前のサービスとして、
美容室で取り扱って欲しいなあと。

「一生涯顧客」って、サロン側のそういう覚悟だと思う。
病気になっても、サロンに来られなくなっても、
あなたは私たちの大事なお客様です。
だから、いつまでもあなたのキレイのために、
私たちはもっともっと新しいチャレンジを続けていく。
訪問理美容も
医療用ウィッグも
障がいのある方への身だしなみ講座も

すべては、一生涯お客様と付き合って、向き合っていくため。
その覚悟を、お客様は見ていると思います。

http://www.iryou-wig.com/salon_info.html
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by fukuribi | 2014-06-12 16:35 | ふくりびのつぶやき
第一章はこちらから
①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/

第二章
③第一の壁http://fukuribi.exblog.jp/19465218/

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第二章
④地域一番店になりたい

26歳で店を持ちたいという、夢の期限ギリギリの27歳の誕生日にOPENする予定で準備を進めるも、施工業者のミスで、OPEN日がずれてしまい、既に新聞折込チラシなども用意したにも関わらず、どしょっぱつから上手くいかない…。
とはいえ、平成7年3月10日、27歳の誕生日から4日後(せっかく誕生日にOPENしようと思っていたのに~)、無事に夢のサロン開業!!

OPENスタッフは、自分と奥さん(生後10ヶ月の子供を、僕の母親がバックルームで子守をしながらの家内工業状態)とパートの女の子1名。
それでも新興住宅街でのNEWOPENとあって、大盛況で売上はうなぎ登り!!次々とスタッフを採用し、順調に売上を伸ばしていった。

その一方で、1月の阪神大震災、OPEN直後の地下鉄サリン事件など、自身の人生観や価値観も大きく揺さぶられるような出来事の多い1年だった。バブル崩壊の後も、名古屋では余波としてしばらく好景気が続いていたので、周りの同業者の仲間は右肩上がりの成長を期待して浮かれ気味だったが、僕は、サロンの今後や経営について、人一倍不安を抱えていた。

「このままのイケイケGoGoでバブルを引きずる経営スタイルでは、やがて経営が厳しくなる、もっと地に足を付き、地域に愛される「地域一番店」を目指すにはどうしたら良いのか?」

そんなことを考えながら、定休日に店の周りを車でウロウロしていた時、ふと、名古屋市の古い老人ホームが目に留まった。

この時、「差別化戦略」を考えていたわけではなく、CSRなんて言葉この時には全然知らなかったし、
とにかく、この場所で長く地域に愛されて、たくさんのお客様に来ていただきたいという
経営者としての想いから、様々な工夫をしてきた。
近所の保育園に雪をプレゼントしたり(岐阜県のスキー場から大型トラックで雪を運んできて、サンタさんの
格好をして、2つの保育園の子供たちを喜ばせた、が、その後すぐに名古屋で大雪が降った…)
クリスマスのイルミネーションは、今や地元の名物。
日進市で育った子供たちは、一生クリスマスイルミを見るたびに、僕の店を思い出すはず、
それって、結構素敵なことだと僕は思っている。

毎年毎年、ただ商売を続けているだけでなく、誰かの思い出の中に組み込まれていくお店づくり。

「あー、懐かしいね、クリスマスに毎年あの店の前を通ったよね~」と
記憶に残るお店づくり。
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そんな地域一番店になりたいとあの頃からずっと、
今日も考えながら過ごしている。

⑤飛び込み営業で突然始めた「訪問理美容」につづく…
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by fukuribi | 2014-03-05 19:20 | ふくりびのつぶやき
第一章はこちらから
①19年に亘る福祉理美容活動のきっかけhttp://fukuribi.exblog.jp/19439399/
②ありがとうのありがたさhttp://fukuribi.exblog.jp/19455906/

第二章
・第一の壁

最初に就職したサロンで8年間お世話になり、独立開業の夢を一歩前進させるべく、他のサロンの経営も学びたい、さらに独立開業の資金を貯めなければ、という思いから、他サロンへ転職する。
世はバブル景気の真っ只中、2軒目のサロンで4年間勉強させていただき、開業資金の頭金も貯めることができた。
しかしここで、最大の壁が僕の前に立ちふさがる。

「保証人不在」

父は、自営で運送業をしていたが、結構な稼ぎがあったはずなのに、博打好きで、借金もあり、賃貸のアパート暮らしだった。そのため、開業資金の借り入れ審査の最終段階で途方に暮れることとなる。
「店は出せないかも…」
母親とともに、悔しい思いを噛み締めながら、親戚中を周り、頭を下げてやっとの思いで叔父にサインをしてもらい、何とか開業資金を調達した。

この時、「自分の子供が大きくなった時、自分のような思いをしなくて済むように、真面目にしっかり働いて、家を持ち、保証人になれる立派な親になりたい」と強く思った。

金銭的に恵まれた環境で育った人から見れば、「何て情けない親だろう」と感じるかもしれないが、それでも僕は、自分の両親を尊敬している。
朝早く出かけ、一日中肉体労働をし、帰ってくる父は、僕の前で一度も「疲れた」と言わなかった。土日はキャッチボールをしたり、バッティングセンターに連れて行ってくれたり、優しい父親だった。(でも、父は死ぬほど野球が下手くそで自転車にも乗れない運動音痴だったので、やはり僕も万年補欠だった)
母は、とでも優しい人で、出来の悪い僕に何とか色々な技術を身につけさせようと、貧乏なのに、お稽古事に通わせてくれた。そろばん(全然わからず、すぐ辞めた)、習字(夏になると出てくるカルピス目当てに通い続けたら、意外と適性があり、先生が褒めてくれるので嬉しくなって、師範代まで取得!!)家庭教師(ハイソなおうちの女子大生の先生で一ヶ月に一度、家に招待してくれてご飯をご馳走してくれたのだが、カレーライスに生卵の黄身だけをトッピングするという贅沢さに驚愕しすぎてお腹を下す。一ヶ月頑張ると招待してくれるのが嬉しくて2年ほど続けるものの、全く成績が上がらず、こんなに出来の悪い子は初めてだと呆れられ、いつの間にかいなくなる)

今の僕が、弱音を吐かず、愚痴も言わないで仕事を続けていられるのは、不器用ながらも懸命に生き抜く両親の背中を見て育ったからだ。いつか、自分の3人の子供たちもそう思ってくれると嬉しいなあと思う。

OPENしたばかりのお店、アロワナのアロちゃん1代目、現在4代目アロちゃんが元気に泳いでいます☆
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④地域一番店になりたいへとつづく…
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by fukuribi | 2014-02-14 20:22 | ふくりびのつぶやき
「はさみ一本で社会・世界を繋ぐ」

第一章
19年に亘る福祉理美容活動のきっかけ
・「ありがとう」のありがたさ

第一章前回の話はこちら
http://fukuribi.exblog.jp/19439399/

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あの日、ボランティアカットで訪問した財団法人オイスカ中部日本研修センターで
「ありがとう」と言われていなかったら、すべてに自信を持てなかった僕は、
仕事を辞めてしまっていたかも知れない。
もし惰性で続けていたとしても、今のように情熱と愛を持って、人生を過ごす事は、
出来なかったに違いない。

オイスカでの「ありがとう」のおかげで、支えができた。
学生時代も勉強が苦手で、褒められた事が無く、人に誇れるような特技も才能も無い僕にとってそれは、きらきら輝く一番星のような一言だった。
「ありがとう」

不器用で下手くそなカット、一所懸命やってはいるものの先輩に比べたら、酷い仕上がり。
それでも、国も文化も言語も違う、遠い国からやってきた彼女は、満面の笑みで、覚えたばかりの日本語で嬉しそうに「ありがとう」と言ってくれた。
何だろう、この嬉しさは…、ちょっと照れくさいけど。
「こんな自分でも人を喜ばせる事ができるんだ。」
職場でお金を貰ってする仕事とは少し違う、もっとシンプルなやり取り。
何人かの髪をカットし、片づけをしていると、「お昼を用意しましたので、ぜひどうぞ」と食堂に案内され、農業研修生が作った野菜やお米が美味しそうに調理されて出てきた。
髪を切ってあげた代わりにお腹いっぱいお昼をごちそうになり、ほくほくとした気持ちで寮に帰った。
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それを境に、少しずつ、仕事を覚え、お客様と接するのが楽しくなって、いつの間にか同級生を見ても劣等感を感じる事はなくなり、むしろ「僕は社会に出て、お金を稼ぎ、立派に自立している。仕事も充実していて、働くって楽しいなあ」と優越感まで感じるようになった。

ポジティブなのはこの頃から変わらない、いつでも前向きで楽観的なのは僕の長所だと思う。
まあでも、自分でいうのも何だが、今考えてもこの時期、15歳の僕は良く頑張ったと思う。
10年修業して自分の店を出したいと夢を描き、頑張ったこの頃の自分がいたから、今がある。
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[修行時代から30年に亘り、毎月オイスカの研修生の髪を切る活動を続けています]
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第二章
カリスマ美容師ブームの裏で、孤独だった福祉理美容活動
につづく…。
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by fukuribi | 2014-02-12 12:53 | ふくりびのつぶやき