ふくりび理事長☆赤木と事務局長☆岩岡の活動日記です。


by fukuribi
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10月31日 朝日新聞掲載記事

赤木勝幸さん(39)                   
2007年10月31日


理容師 赤木勝幸さん
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【「福祉理美容」推進へNPO設立】


●美の自己主張 高齢者に力


 お年寄りや障害者が髪形に関心を持ち、おしゃれをすると外出がしたくなり、生きがいや活力も出てくる。理美容が生活に大きな影響を与えそうだ。「そのためには、介護・医療・美容を一体としたネットワークをつくり、『福祉理美容』を推進していくべきだ」と、NPO全国福祉理美容師養成協会が11月に設立される。中心になって活動してきた日進市の理容師赤木さんにNPOが目指すものを聞いた。(聞き手・前川和彦)


 ――理容師になったきっかけは。


 「子どものころ祖父がよく遊んでくれました。ぜひ自分で祖父を格好よくしてあげたいと理容師になることを決めました」


 ――訪問理美容を続けていますね。


 「修業した理髪店ではボランティアで、豊田市にあるNGOオイスカ中部日本研修センターで、世界各地から研修に来た人たちの散髪をしていました。感謝されてうれしかった。休みの日は、1人でお年寄りのいる施設を訪れて、無料でカットをしていました。そこで理美容が福祉につながることを知りました。その気持ちが現在の活動の原点です。独立を機に、外出が難しい人たちのために、名古屋市や近郊の施設や病院への訪問理美容を始めました。いまでは、計36カ所を訪れています」


 ――福祉に力を入れるようになったのは。


 「訪問理美容を続けるうち、ふれあいや癒やしが大切だとわかってきました。体をさすったり、握手をしたりするだけでぐんと親近感が増します。カットをしたり、毛髪を染めたりした人が、外へ出てみようという気になり、友だちも増えたという話も聞きます」


 ――訪問するとなると、スタッフだけでは対応できないでしょう。


 「3年前にサロンのスタッフとは別に、訪問理美容部門を独立させました。理美容師は結婚や出産で引退してしまう人がけっこう多い。訪問なら、好きな日時にパートとして働ける。そんな人に声を掛けて、いま、12人が訪問部門で働いています」


 ――介護技術の習得にも力を入れています。


 「サロン以外ではサロンと同じような設備は望めませんし、安全も図る必要があります。介護技術の習得や認知症の人たちへの対応などを学ぶことが必要です。そのために、看護師や介護福祉士を講師にした講習会を開いています」


 ――名古屋大学の大学院で講義をされたそうですね。


 「医学系研究科の『老年学概論』の講師に呼ばれました。理美容により、『その人らしい美しさ』を追求することで、生活の質が高まることを訴えました。理美容は、ともすれば自分らしさを失いやすい老年期に、自己主張できるようになり、外出が増えるだけでなく、お金のやりとりで社会性も維持できる。衛生面に気を配るようになり、それが病気の予防にもつながるはずです」


 ――NPOの当面の仕事は何ですか。


 「テキストとして『介護の現場で役立つ理美容ケアマニュアル』を編集し、介護職員向けのセミナーを開いていく予定です」


 ――おしゃれなお年寄りが増えると世の中が明るくなりそうですね。


 「お年寄りの髪形が少しでも変わっていたら『きれいになったよ』ってぜひ声をかけてほしい。それだけで、本人は気分がずいぶん若返るんです」



 赤木勝幸さん 東海市生まれ。中学卒業後、名古屋市内の理髪店に入る。22歳で退社して、同市内の理容サロンで店長として勤務する。27歳で独立して日進市内に「カットスペースケイズ」を開業。3年前の店舗改装を機に福祉美容部門「ケープラス」を設置。
 NPO全国福祉理美容師養成協会 赤木さんが理事長で社会福祉法人愛知たいようの杜(もり)(長久手町)の吉田一平理事長や、名古屋大学大学院医学系研究科老年科学教室の平川仁尚医師らが役員に。ホームページはhttp://www.fukuribi.jp/。
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by fukuribi | 2007-11-02 15:04 | 実績のご紹介